「童謡・唱歌の世界」のMIDIの曲を使用させて頂きました。


東欧4か国周遊の旅

 2004年3月8日から15日までの8日間、東ヨーロッパのチェコ、スロバキヤ、ハンガリー、オーストリアの4カ国を周遊観光するツアーに参加し、各地の美しい風景を見てきましたが、帰国後その風景を水彩ペン画で描いて、その一部はホームページで公開致しました。今回掲載容量が増えましたので、その後に描いた絵も加えて、再掲載いたします。
なお、10年以上も前に見た風景なので、現在の景観と多少は変化しているかもしれませんが、ご容認ください。



チェコ(CZECH)共和国



プラハ・カレル橋

 チェコの首都プラハ(Praha)の市内を流れるヴルタヴァ(モルダウ)川に架かる有名な石橋のカレル橋(Karluv most)です。19世紀までは旧市街とプラハ城を結ぶ唯一の橋でした。全長 515m のゴシック洋式で、両端にはタワー・ゲートが建ち、欄干には30人の聖人像や歴史上の人物像が並んでいます。




プラハ城(フラチャヌイ城)

 ヴルタヴァ川の東岸の丘の上にはプラハ城があり、聖ヴィート大聖堂や旧王宮、聖イジー修道院など古いヨーロッパ時代の建物が現在も残っています。旧王宮は16世紀まで歴代王の居城で、中庭にはコールの噴水があります




プラハ・聖ヴィート大聖堂

西暦930年にロマネスク様式で建てられた教会ですが、1344年よりゴシック様式に改築され、20世紀に現在の姿になったそうです。見事な彫刻やステンドグラスを持つ高い大聖堂の前面(ファサード)に圧倒されます。




プラハ・旧市庁舎の天文時計

 カレル橋を渡って旧市街に入ると、高さ 70m の天文時計を壁面に持つゴシック様式の高い建物が目に付きますが、これがプラハの旧市庁舎で、2階は歴史資料館になっています。この仕掛け時計は、毎時にキリストの12使徒が窓の中に現れて次々と回り歩きます。




プラハ・旧市街広場

 旧市庁舎の先は広場で、ゴシック、ルネッサンス、バロック各様式の建物が広場を囲んで建ち並んでおり、中央にヤン・フスの記念像が立っています。広場の一角には2本の尖塔を持つゴシック様式のティーン(Tyn)聖母教会があります。



スロバキア(SLOVAK)共和国



ブラチスラヴァ城

 オーストリアとの国境近くにあるスロヴァキアの首都プラチスラヴァの街の中心にある丘の上にある、城の四隅に塔が建って「ひっくり返したテーブル」状に見える古城がブラチスラヴァ城(Bratislava Castle)です。18世紀にマリア・テレジア女帝が居城として使用し、現在は歴史博物館となっています。城からはブラチスラヴァの市街が一望できる観光の名所です。




ブラチスラヴァ・旧市庁舎

 プラチスラヴァの旧市街は中世の面影が残る、落ち着いた街です。その中心にあるフラヴネー広場に黄色い壁の塔を持つ旧市庁舎があり、現在は市の歴史博物館として使用されています。隣はイエズス会の教会です。




ハンガリア(HUNGARY)共和国



エステルゴム

 ハンガリアの北部、ブタペストから北西 40km に位置するエステルゴム(Esztergom)の町は、ドナウ川が大きく南に曲がってハンガリアの国内を流れ始める「ドナウの膝」と呼ばれる場所にある歴史ある街です。ここには 1869年に建造されたハンガリア最大の建造物でハンガリア・カトリックの総本山のエステルゴム大聖堂があります。



センテンドレ

センテンドレ(Szentendre)はブタペストの北方 20km のドナウ川右岸(西側)近くにある小さな町です。多くの芸術家たちが住む、カラフルなお洒落な街として知られています。絵に見える中央の塔はセルビア正教のベオグラード主教会の鐘楼塔です。



ブダペスト・王宮の丘

 ブダペスト(Budapesuto)はハンガリア共和国の首都で、市の中心を流れるドナウ川を挟んで、王宮など古い歴史的な建物が残るブダ地区と商業地域のベス地区に分かれていましたが、19世紀になって「くさり橋」でつながりました。国会議事堂のあるベスト地区の河畔から、ドナウ川を隔てて王宮の丘を見ると、とんがり屋根の「漁夫の砦」やその先にある歴代のハプスブルグ皇帝の戴冠式が行われた、80m の尖塔をもつマーチャーシュ教会が展望できます。



ブダペスト・漁夫の砦(とりで)

 1896年に造られたネオ・ロマネスク様式の石積みの砦で、遊牧民族のテントの形を模したような尖った石の屋根を持つ塔やテラスからドナウ川と対岸のベストの街を展望出来ます。




ブダベスト・ドナウ川の夜景

 ドナウ川を遊覧するクルーズ船を利用して、ライトアップされたブダの丘の王宮やマーチャーシュ教会など、美しい夜のブダペストの景色を観光することができます。



ブダベスト・ゲッレールト温泉

 ハンガリーは温泉が多いので有名ですが、ドナウ川の自由橋をブダ側に渡った河畔にゲッレールト温泉(Gellert Hot-spring)があります。1918年に建造されたアール・ヌーボー様式の建物で、中にサウナや室内浴場、および屋上に温泉プールがあります。



オーストリア(Austria)共和国




ウィーン・シュテファン寺院

 ウィーン(Wien)はオーストリアの首都ですが、その中心にある旧市街のケルントナー通りに面しているシュテファン寺院(Stephansdom)はゴシック様式の大寺院で、高さ 137m の南塔と美しい模様のある屋根はウィーンの街のシンボルとなっています。地下にはカタコンベなどもあり、内部の見学ツアーも行われています。



ウィーン・ホーフブルグ王宮

   ホーフブルグ王宮(Hofburg)は13世紀にその建造が始まったハプスブルグ家の王宮で、650年の間 歴代の皇帝や皇族が居城として使用して来ましたが、現在は王宮宝物館、皇帝の居住館、国会図書館などが一般公開されています。正面に見えるゲートはミヒャエル門で、王室の東側に位置するミヒャエル広場に面した門です。



ウィーン・市民公園のヨハン・シュトラウス像

 ウィーン市立公園は市内のシュトゥーベンリンク通りの東側にある美しい公園で、花壇や池、噴水などが配され、金色に塗られたワルツ王 ヨハン・シュトラウスⅡ世の演奏姿の像など11の記念像が見られます。また、クーアサロンでは野外演奏会を聴くことも出来ます。



ウィーン国立オペラ劇場とウィーン・フォルクスオパー

 王宮の南、リンクに面した国立オペラ座(Staatoper)はルネッサンス様式の壮麗なオペラ劇場で、パリ、ミラノと並ぶ三大オペラ劇場の一つです。またフォルクスオパーはオペレッタなどの軽喜歌劇を上演する劇場で、市内の北西部 ヴェーリンク通りにあり、地元ウィーンの管弦楽団による演奏を堪能することが出来ます。




ウィーン・カプツィーナ教会

 王宮の近くにあるカプツィーナ教会(Kapuzinergruft)には、ハプスブルグ家の12人の皇帝を含めて140人の皇族が眠る墓地が教会の地下にあり、マリア・テレジア女帝や、最後の皇帝フランツ・ヨーゼフと悲劇的な最期を遂げたエリザベート皇妃の棺も安置されています。



ウィーン・シェーンブルン宮殿

 ウィーンの郊外には1693年に建造され、18世紀の後半にマリア・テレジア女帝により豪華なロココ調の建物に改装されたハプスブルグ家の離宮 シェーンブルン宮殿(Schloss Schoenbrunn)があります。マリア・テレジアが好んだイエロー色に壁が塗られ、両翼の間が 180m で内部に1441室もある広大な宮殿です。広いフランス式の庭園には、丘の上にグロリエッテというギリシャ建築の記念碑が建ち、動物園や日本庭園などもあって、世界遺産に登録されています。




ザルツブルグ

 ザルツブルグ(Salzburg)は作曲家のモーツアルトが生まれた街で、音楽の都として、また「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台として名高い、歴代のカトリックの大司教たちが形成した美しい町です。ザルツァッハ川(Salzach)を挟んで南北に旧市街があり、南の旧市街には西欧最大規模の大聖堂や、歴代大司教の宮殿「レジデンツ」、モーツァルトの生家などがあり、南側の丘の上にはホーエンザルツブルグ城があります。また、北の旧市街にはミラベル宮殿やマリオネット劇場などがあります。



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