「童謡・唱歌の世界」のMIDIの曲を使用させて頂きました。


東京都内の風景:1.千代田区

 東京都内の風景や建物などを、ここ10年間ずっと描き続けており、ここに一度掲載した絵も多くあります。今回、掲載容量が増えましたので地域別に分けて、私の「マイ・スケッチブック」の中に まとめてその水彩ペン画を掲載することにしました。なお今後も、新しく描いた都内の風物画を、この中に追加してゆきます。
 今回はその一部である千代田区の「お茶の水・神田」と「九段・皇居・丸の内」近辺の風物を掲載します。なお、描いた時間的な経過による景観の変化や、年齢的な画風の変化等もありますがお許しください。



■1.お茶の水・神田

 千代田区のお茶の水・神田付近は、いずれも第二次世界大戦で東京空襲の被害を受けなかった地域で,戦前の建造物がいくつか残されています。そのためスケッチの題材として、それらの場所へ行って古い建物を見ることが多くあります。ここ10年くらいの間に描いたこの地域のスケッチ画をまとめて掲載しました。



万世橋から見た神田川

 秋葉原の万世橋から神田川の上流方向を眺めた風景です。煉瓦造りの昌平橋と高架線下の建物、そして神田川に架かる鉄橋を走る秋葉原方面へ向かう総武線の電車の影が川面に影を落として揺らいでいました。遠方のビル群はお茶の水駅前の神田川沿いの文京区側に建つ東京医科歯科大学病院の建物です。(2014.5.)


お茶の水のニコライ堂(その1)

 ニコライ聖堂は千代田区の駿河台(JRお茶の水駅前)にありますが、正式の名称は日本ハリスト正教会教団東京復活大聖堂教会で、現在の建物は昭和4年の大震災後に復興したものです。日本におけるギリシア正教の総本山で、国指定の重要文化財です。聖橋を南に少し下った本郷通りから聖堂の裏側を見たものです。(2006.1.)


「ニコライ堂」(その2)

 本郷通りから入った、教会入口から見た最近描いたニコライ堂です。1891年(明治24年)に建造され、1929年(昭和4年)に修復・再建し、平成13年に国の重要文化財に指定されたビザンチン様式の教会建造物です。(2015.3.)


神田明神(神田神社)

 神田祭が行われる神田明神(神田神社)は江戸幕府の総鎮守として1616年に造営され,都民に親しまれている。参道から見た華やかな総門です。


甘酒店「天野屋」

 神田明神の門前にある甘酒屋で,弘化3年(1846)創業の老舗で、地下にある醸造所で甘酒を製造しています。(2006.1.26.)


料理店「いせ源」本館

 東京の神田須田町界隈(地下鉄新宿線「小川町」下車)には、「まつや」そば店、「ぼたん」鳥のすきやき店、「いせ源」あんこう料理店、「竹むら」汁粉店など、大正末期から昭和初期に掛けて建造された木造の飲食店が何軒か残されています。この絵はあんこう料理の入母屋造りの「いせ源」本館で、東京都選定の歴史的建造物に指定されています。(2014.1.)


蕎麦屋「まつや」

 神田須田町一丁目の靖国通りにある蕎麦屋「神田まつや」の木造店舗です。大正14年(1925年)建築の木造2階建て店舗で、左右の出入り口の上部に松模様の欄間飾りが施してあります。(2006.1.)


汁粉店「竹むら」

「いせ源」と同じく神田須田町1丁目にある歴史的建造物に選定された入母屋造りの木造老舗の汁粉店で、外観は屋根と庇で4層に見える木造建築です。2014年の「第3回 東京の近代建築展」に出品した絵です。(2014.3.)


旧交通博物館の入口付近(万世橋)

 長い間,子供や鉄道ファンなど多くの人に親しまれてきた東京・秋葉原の神田川の河畔にあった交通博物館が2006年5月14日に閉館となり,2007年秋に さいたま市の大宮駅近くへ移転して、新しく「鉄道博物館」として再出発しました。その旧交通博物館の入口に展示されていた新幹線とSL(D51型蒸気機関車)の先頭部です(2006.1.)


■2.九段・皇居・丸之内

 千代田区の丸之内や改装前の東京駅の駅舎などは、以前から描いておりましたが、最近また新しい風景画を描き始めましたので、順次ここへ追加掲載して行く予定です。



九段下・牛ヶ淵の堀端に咲く満開の桜

 千代田区九段の靖国神社や北の丸公園は桜の名所ですが、田安門を隔てて千鳥ヶ淵と牛ヶ淵の二つの濠があり、共にその土手の桜が名所となって、開花時期には外国人の観光客を含む多くの花見客が訪れます。この絵は、九段下の東京館(戦中・戦後の国民生活の写真や資料、映像が見れます)の側の濠の上から、武道館の裏側の牛ヶ淵の濠端に咲く満開の桜を描きました。(2014.4.)


皇居内の道灌掘端の桜

 昨年春(2014年4月)、天皇の傘寿を記念して皇居内の「乾(いぬい)通り」の桜並木が一般に解放され、4月5日には9.1万人の人が押し寄せました。行列を作って約2時間も待たされるので、トイレが近い高齢者が我慢できず次々と脱落してゆきました。この絵は本丸御殿のあった江戸城址(現在の東広場)の西側にある、紅葉山付近の自然風景に囲まれた道灌掘の堀端に咲く枝垂れ桜を取り入れた風景画です。(2014.4.)


江戸城の富士見櫓

 皇居内の東御苑(江戸城の本丸跡広場)の南側にある三重櫓で、坂下門から入った宮内庁前からみた石垣の上にそびえる富士見櫓(やぐら)です。関東大震災後に再建修理された建造物と言われています。昨年行われた皇居の「巽通り」一般公開の際に見た風景で、後方に大手町の高層ビルが見えます。(2014.4.)


改装された東京駅丸の内南口

 このたび復元改装工事が完了しましたJR東京駅丸の内南口から見た創建当時の姿に復元改築された東京駅です。東京駅は大正3年(1914年)に現在地に開業しましたが、第二次世界大戦の空襲によって破壊され、戦後2階建八角形の屋根の建物に修復され、2003年には国指定の重要文化財の指定も受けました。1999年に大正時代の姿への復元改修工事が始まり、2012年10月にドーム屋根を持った3階建て赤煉瓦造りの昔の姿の駅舎が完成して再開業されました。(2013.5.)


改装前の旧東京駅丸之内南口

 改装前の東京駅駅舎の姿です。世界大戦の戦災によって被害を受けた東京駅は、四角い屋根の二階建ての駅舎でした。これまで旧東京駅の駅舎を何枚か描きましたが、ここには以前に描いた絵を4枚掲載しました。(2006.1.)


旧東京駅丸之内側の展望

 丸之内南口の前から見た中央口および北口方面の展望です。(2006.1.)


旧東京駅中央口

 改装前の東京駅中央口前の姿で、駅長室やステーションホテルなどへの入口となっています。(2006.9.)


旧東京駅丸之内南口

 丸之内南口を東京中央郵便局前から描いたものです。首都大学東京同窓会誌(TMU, No.2)の表紙絵に採用されました。(2006.9.)



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